失敗しないために

虎の門のオフィスビル

東京には巨大な繁華街もあれば最新のアートやカルチャーに触れられるスポット、世界各国のグルメを堪能できるスポットなど刺激的な場所がいくらでもありますが、中には「東京の原風景」とでもいうものに出会える場所もあります。
散策にも向いていて、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
そんな場所の中でもおすすめのひとつが谷根千です。
谷根千とは台東区の谷中、文京区の根津及び千駄木という、隣接する3つの地区の頭文字を合わせた総称です。
このあたり一帯は東京の中心部に近い位置にありながら関東大震災や戦災による被害をあまり受けず、かつての東京の古い街並みがよく保存されているため、街歩きの人気スポットとなっています。

谷根千あたりはもともとは山の手に属する地域で、夏目漱石や森鴎外など多くの文人がこの地に居を構えていました。
しかし市街地の拡大に伴って東京の山の手がどんどん西に移動した結果、現在では古き良き下町情緒を感じさせる町という位置づけがなされています。
実際に町を歩いてみると、細い路地沿いに家々が寄り添うように立て込んでおり、まさに下町の雰囲気といったところです。
もちろんほとんどは一般の民家ですから建築自体はたいがい新しくなっていますが、ところどころに昔ながらの造りの商店などが建っており、往時をしのばせます。
古民家をそのまま再利用したカフェやレストランなどもあり、街並みを大事に保存しようとする心が感じられます。
またこの一帯は小さなお寺が多く、景観に独特の興趣を添えています。